こんにちは。毎日文化教室のさとうです。
曇りながらもムシムシした暑い日になりました。
じっと座っているだけでも額に汗が浮かびます。
本日は木曜日の午後4時から行われる謡曲教室にお邪魔しました。
皆様は日本の伝統舞台・能楽をご存知のことと思いますが、謡曲とは能楽の脚本のことで、能楽の台本である「謡本(うたいぼん)」を使って稽古を行います。
真ん中にいらっしゃる方が謡曲教室講師の松田美栄子先生です。
松田先生は能楽の舞台で長い間に渡り活躍されている現役の能楽師さんです。
3番目の写真の左側が「謡本」ですが、言葉の横についている抑揚や音の長さの記号を覚えなければ読むことができません。そのためこの教室では五線譜のような「節の表」を作成し、初心者の方でも正しい節回しを直感的に理解できるように工夫しています。また先生がお手本で謡われるのを自分のテープレコーダーに録音してもOK(!)なので、節の表と合わせると鬼に金棒の素晴らしい教材となり、自宅での学習がすごくはかどるとのことでした。
今回取材させて頂いた生徒さんは「土蜘蛛」という演目を稽古なさっていました。 源頼光という平安時代の武将が土蜘蛛と呼ばれる妖怪を相手に戦いを繰り広げるというお話だそうで、怪僧に化けた土蜘蛛が襲ってきた際、相手の腕を斬ってその刀を「蜘蛛切り」と命名したり、逃げ延びた蜘蛛を追ってその住処まで追跡していったりと、まるでアクション映画さながら。
お稽古の様子としては、生徒さんが一節ずつ節を確認しながら謡って行き、間違ったところがあればすかさず先生が正しい節で訂正されます。謡曲の歌声は、まるで頭の上から出ているように部屋全体に渡って朗々と響き、非常に快くて心に沁みるように感じました。もし興味がある方はお気軽にご見学頂いて、この響きの美しさをぜひ聞いていただきたいと思います。取材させて頂いた松田先生と会員様、本日はどうもありがとうございました。
こちらの謡曲教室(観世流)は、月に3回、木曜日の午後4時~5時半に行われています。教室の詳細につきましてはこちらをクリックして下さい。
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